カルテのメモ、スタッフに伝わっていますか?
申し送りが楽になる書き方
この記事は、紙カルテや電子カルテに「何を書けば次回の接客に役立つのか」で迷っている美容師さん、サロンオーナー向けです。結論は、カルテを日記にせず「次に同じ品質で対応するための引き継ぎメモ」にすることです。
忙しい営業後にカルテを書くの、つい後回しになりますよね。カラーの薬剤、仕上がりの好み、会話で出た次回提案。覚えているつもりでも、数日たつと細かい部分があいまいになります。
この記事でわかることは、申し送りに使いやすいカルテの型、書きすぎを防ぐ考え方、個人情報に配慮した共有のコツです。
カルテは「記録」より「次の行動」が大事
書いた人だけがわかるメモではなく、次に担当する人が迷わないメモにすると、接客のばらつきが減ります。
実は、メモが長いほど伝わるわけではありません
「前回いい感じ」「明るめ希望」「楽しく会話」だけだと、次の担当者は具体的に動けません。逆に、会話の内容を細かく書きすぎても、読む時間がかかります。
個人情報保護委員会が案内する個人情報保護法では、個人データを利用目的に必要な範囲で正確・最新に保つこと、安全管理のために必要な措置を講じること、従業者への必要な監督を行うことが定められています。サロンのカルテも「必要な範囲で、正確に、安全に」が基本です。
書く前に見る3つの基準
・次回の施術判断に使う情報か
・次回の接客で気をつける情報か
・業務に関係するスタッフだけが読む前提になっているか
1分で書ける「3行カルテ」にする
おすすめは、毎回同じ順番で3行だけ残すことです。施術内容、注意点、次回提案。この3つがあれば、次の担当者も流れをつかみやすくなります。
たとえば「8トーンのベージュ、根元は暗め。顔まわりの薬剤がしみやすいので保護クリーム必須。次回は梅雨前に表面の広がり相談」と書いてあれば、読む側はすぐ動けます。
Before / After
伝わりにくいメモ
前回と同じ。いい感じ。会話多め。次回もカラー。
動けるメモ
根元6、毛先8のベージュ。頭皮がしみやすい。次回は退色を見てトーンを相談。
会話メモは「次回の気づかい」だけ残す
お客様との会話を覚えていると、次回来店時に喜ばれます。ただし、何でも書けばよいわけではありません。家族構成や仕事の細かい事情など、次回対応に必要ない内容まで残すと、扱う情報が増えすぎます。
残すなら「静かに過ごしたい」「雑誌よりスマホ派」「前髪は短くなりすぎるのが苦手」のように、接客や仕上がりに関係する情報が中心です。読み手が見た瞬間に、どう接すればよいか分かる形にします。
個人情報に配慮した書き方
・業務に不要な私生活の詳細は書かない
・スタッフ全員で見られる場所に置きっぱなしにしない
・端末のロック、共有アカウントのパスワード管理を徹底する
スタッフ間の申し送りは「判断」と「理由」をセットにする
「弱めで」だけでは、人によって受け取り方が変わります。「前回、顔まわりが明るく出やすかったため弱めで」のように理由を添えると、担当が変わっても判断しやすくなります。
総務省の国民のためのサイバーセキュリティサイトでは、ソフトウェアを最新に保つこと、強固なパスワードと多要素認証を活用すること、不用意に開かない・インストールしないことを基本対策として紹介しています。カルテをスマホやクラウドで扱うサロンでは、メモの書き方と同じくらい、端末の守り方も大切です。
明日からの型
「施術内容」「注意点」「次回提案」の3行にそろえ、必要な会話メモだけを追加します。まずは完璧より、毎回同じ型で残すことが続けるコツです。
まずは今日の最後のお客様から
カルテ改善は、大きなルール作りから始めなくても大丈夫です。今日の最後のお客様について、3行だけ書いてみてください。次回の自分、または別のスタッフが見て「これなら分かる」と思えれば成功です。
続けるほど、サロン全体の接客が安定します。担当者が変わっても、同じ温度感で迎えられることは、お客様の安心にもつながります。
よくある質問
カルテにはどこまで書いてよいですか?
忙しくてカルテを書く時間がありません。
スタッフ間で共有するときの注意点は?
おまけ:接客メモを整理したいときは
GlamAIサロン版のカウンセリングAIは、ヒアリング内容を整理するときの考え方を学ぶ入口にもなります。まずは使い方を確認して、サロン内のメモの型づくりに役立ててみてください。
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